不偸盗 フチュウトウ

持戒の中の一つ。
不偸盗とは、他人のものを盗んではならないという意。
盗みを働くというのは、いまの自分の所有物に満足できない心の状態を表している。
人生の満足度は所有÷欲望で表される。
欲望と所有は常にいたちごっこで、所有が増えると欲望も増えいつまでも心は満たされることがない。
欲望の大きさを一定のところで止める、あるいは減らしていくことができたならば、少ない所有でもたいへん豊かな人生、満足できる人生を送ることができるようになる。
不偸盗は、一時的には物質的に豊かになるかもしれないが、結果的には物質的にも精神的にも貧しさを作り出してしまう行為である。